吉岡里帆主演日本版「見えない目撃者」ネタバレなし感想
2019公開日本版吉岡里帆主演「見えない目撃者」をみました。
この作品は韓国映画の「ブラインド」のリメイクで中国でも日本より先に
リメイクされています。
ライムスターの宇多丸さんがラジオにて面白かったと話していたのを聞き
アマゾンプライムにて視聴しました。
見えない目撃者
主人公の吉岡里帆は数年前の交通事故により弟を亡くし、
その事故で盲目になってしまった元警官です。
ある日道を歩いていると車から助けを呼ぶ少女の声が。
警察に連絡しますが、目が見えないこと、弟を事故でなくし、
精神病になっていることから事件性はないとして捜査されないことに憤り
自ら事件を捜査していく。 というサスペンス映画です。
とてもハラハラする展開の面白い作品でした。
ポイントは
①韓国映画リメイクならでは壮絶なストーリー展開
②盲目の主人公ならではの映画の見せ方
だと思います。
それについて詳しく書いていこうと思います。
①韓国映画リメイクならでは壮絶なストーリー展開
重厚な作品が多数評価されています。
私も「母なる証明」「アジョシ」「サニー」など
大好きな映画はたくさんありますが、
この作品のリメイク元の「ブラインド」は観ていません。
しかしこの日本版「見えない目撃者」を観ていて
間違いなく韓国のリメイクだとわかってしまうほど
最近の邦画ではあまり描かれないような容赦ないストーリーが展開されます。
15歳の年齢制限もあり、少しエグイ模写があるので
苦手な人は少し目をそらしてください。
あるシーンで怪しい容疑者の家に向かった警官が
犬がやたら土嚢のようなものに吠えている。
何かを感じ土嚢をよけていくと人の髪の毛が。
死体発見!の下りはとても韓国映画っぽいな。となぜか感じてしまった展開です。
邦画でありがちなストーリーに邪魔になるようなしんみりしたり、ロマンスなど
の余計な展開もなく、犯人捜査が進んでいくので、
ハラハラが途切れずエンディングまで突っ切ります。
②盲目の主人公ならではの映画の見せ方
盲目の主人公がどのように周囲を認知しているのか映像で表現されたりと
見えないからこその演出がよかったです。
犯人から追われる際、ビデオ通話で道を教えてもらいながらの逃走だったり、
点字ブロックが見えない人にとって
どれだけありがたいものなのかということがわかったりと、
見えないからこそ生かせる表現を数多く行っていて面白いと思いました。
まとめ
特に後半あたりから少し犯人に都合が良すぎる状況が進行するあたりは
賛否が分かれるところかなと思いますが、
殺人鬼との対決としてスリルある映画的展開として私は納得しています。
吉岡里帆が主演作は初めて見ましたが、目が見えない演技とてもうまかったです。
途中の女子高生に写真を撮られるとこぐらいし
かわいらしさを意識しているところもなく人気女優という先入観なく楽しめました。
被害に遭うのが家出した女子高生ということもあり、
優しく声かけてくる大人を簡単に信用してついていかないという
啓蒙にもおすすめの作品です。