ライムスターMummy-Dが楽曲で扱うテーマ
以前表現者が扱えるテーマはほんの少ししかないという記事を書きました
のでそれについて書いていこうと思います。
私はHIPHOPを中学生から聞いていてHIPHOP大好きなので
扱うテーマ第一弾は
ライムスターのMummy-D です
彼が歌詞(リリック)で扱うテーマ 歌詞の中心となっている魂は
「だめな自分でも、自分らしく生きる」
つまり自己肯定感を持つことができたやつが最後に勝つっていうことをよく言ってます。(2016/10/23追記)
ライムスターの定番曲 「B-boyイズム」
の中でのKダブシャインの「ラストエンペラー」の
歌詞の引用で「自分が自分であることを誇る」
というものがありますが、大体その精神です。
しかしこの曲の中でその精神をもっとも表した言葉がそのあとに続きます。
「歪に歪む俺イズムの歪こそ自らと気づく」
自分のよくない所こそが自分の自分らしさだと述べています
もう一曲
(流儀2003版音源がみつからないのでタイトルだけで失礼。
ちなみに私はこの2003のバージョンが好き。)
この曲ではこのようにラップしてます。
以下歌詞一部
俺はMCワナビーの中のワナビー ハウトゥーサヴァイブHIPHOPに学び
理想と現実にわだかまり 蝶になろうとした蛾の蛹
毛虫MCインザフェイストゥビー無我夢中でしがみつくブレイクビーツ
そんなコンプレックスは過去のトラウマ
今は俺は蛾らしく舞う蛾
自分自身の不恰好に抗い続けていたが、それをやめて、
カッコ悪い部分を認め、自分らしく生きることこそが
自分の強さであると言っています。
最後に 「だめな部分も含め、自分らしさを真っ当すること」をテーマにしたのが
マミーDのソロ活動でも知られるマボロシの三枚目のアルバム
「マボロシのシ」に収録の最後の曲 「ヒーロー」
これもYOUTUBEになし
この曲では全体を通し、自分のだめさを認めることが成功への道だと歌っています。
ヒーローの歌詞
http://j-lyric.net/artist/a04d533/l01dea1.html
君のナンバー1は君じゃない ならそこから始めよう
俺のナンバー1のスタープレイヤー 憧れ寄せつけぬハートブレイカー
毎晩コピーしても邪魔する手癖 まるでなでつけても跳ねる寝癖
でもその手癖の中に見つけたんだ 誰にも真似できぬニュースタンダート
とこのようにかなりストレートに今までの話しについて歌っているこの曲は
マミーD史上でも渾身の一曲ではないのだろうかとも思っています。
思えばライムスターの 「Bitter,Sweet&Beatiful」のテーマ自体
も「正しさだけが全てではない」とライムスター自身がいう通り
完璧ではないことだって素晴らしいというテーマは
マミーDのテーマというよりはライムスターのテーマなのかもしれませんね。